三翠園宿泊レビュー|朝食バイキングから温泉まで、人気旅館のコスパ

ー高知県
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高知市の中心部、歴史ある高知城のふもとに佇む三翠園(さんすいえん)。「高知城下唯一の天然温泉」として知られるこの老舗旅館は、観光の拠点としてはもちろん、食通をも唸らせる土佐料理が自慢です。

今回は、数々の賞を受賞した菊池総料理長が手掛ける「特選皿鉢風会席」を目当てに、家族(シニア・子供連れ)で宿泊してきました。実際の三翠園の食事のボリュームや温泉の雰囲気、そして気になった点も含めて、詳しく宿泊レビューをお届けします。

三翠園に宿泊した理由と第一印象

今回の高知旅行、宿選びで一番重視したのは「高知らしい美味しい料理」と「ゆっくり入れる温泉」、そして「高齢の母も小さな子供もくつろげる安心感」でした。

これらを全て満たしてくれる候補として挙がったのが、旧山内家下屋敷跡という歴史的な場所に建つ三翠園です。高知市内でありながら天然温泉に入れるという希少性と、厚生労働大臣賞を受賞した料理長がいるという情報が決め手となり、予約を入れました。

到着時の温かい出迎えにホッとする

宿に到着すると、まず駐車場の係の方が笑顔で丁寧に誘導してくれました。
初めての土地での運転で少し疲れていましたが、一番最初に接するスタッフの方の笑顔が素敵だと、「良い宿に来たな」と安心感が込み上げてきます。

ロビーに入ると、歴史ある旅館ならではの落ち着いた雰囲気と、モダンな快適さが融合した空間が広がっていました。スタッフの数が多く、荷物の預かりや案内も非常にスムーズ。最近の新しいリゾートホテルでは味わえない、日本の旅館らしい「人の温かみ」を感じるおもてなしでした。


三翠園の客室レビュー|部屋の広さ・眺望・アメニティ

今回私たちが選んだ宿泊プランは、《新館》和室10畳のプランです。

部屋に入った瞬間の「三翠の心」

客室に入ると、手入れの行き届いた畳の香りに心が安らぎます。「部屋に息づくのは、三翠の心」というコンセプト通り、新館の和室は純和風の落ち着きがありながらも、古臭さを感じさせない清潔感がありました。

今回は2歳と0歳の子供連れだったのですが、事前に相談していたこともあり、エレベーターから近いお部屋をご用意いただけました。移動が多い子連れ旅や、足腰が不安なシニア世代にとって、こうした配慮は本当にありがたいポイントです。部屋の防音もしっかりしており、外の音や廊下の話し声などはほとんど気にならず、静かな時間を過ごせました。

窓からの景色と快適な寝心地

10畳の和室は、家族4人(大人3人+幼児)でも十分な広さです。窓の外には鏡川や高知の市街地、あるいは庭園の緑が望め、旅情を誘います。
夜は布団を敷いていただきましたが、昔ながらの煎餅布団ではなく、適度な厚みと硬さがあり、洋風ホテルのベッドのような快適さで朝まで熟睡できました。

少し気になった:コンセントの位置と荷物置き

全体的に素晴らしいお部屋でしたが、三翠園の客室で2点だけ「惜しい!」と感じた部分があります。

一つ目はコンセントの位置です。空気清浄機&加湿器がお部屋にあったのですが、窓側に置きたかったのに近くにコンセントがなく、デスクの前で使用することになりました。また、枕元でスマホを充電したい場合、延長コードがないと不便かもしれません。
二つ目は荷物置き場です。広々としたお部屋ですが、荷物置きのラックが1つしかなく、人数分の荷物を広げるのに少し工夫が必要でした。椅子の背もたれなどを活用しましたが、もう一つラックがあるとより快適だと思います。


三翠園の温泉・大浴場を徹底レポート

旅の醍醐味である温泉へ向かいます。本格温泉施設「湯殿 水哉閣(すいさいかく)」は、高知市内ではここだけの良質な天然温泉です。

本格的な天然温泉で旅の疲れを癒やす

泉質は、塩分を含むため保温効果が高く、「熱の湯」とも呼ばれているそうです。
広々とした大浴場には、温度差のある複数の浴槽があり、熱いお湯が好きな人も、ぬるめでゆっくり浸かりたい人も楽しめます。特に露天風呂は風情があり、高知の風を感じながら入るお湯は格別でした。サウナも完備されており、サウナ好きの主人も大満足の様子。

脱衣場には冷えた「ゆず茶」のサービスがあり、湯上がりの火照った体に染み渡りました。また、洗い場ごとに洗顔フォームが置かれているなど、細かな気配りが行き届いています。

新館からの距離について

口コミなどで「お風呂が遠い」という声を聞いていましたが、たしかに新館の客室から大浴場までは少し距離があります。歴史的建造物を含む広い敷地ゆえの贅沢な悩みかもしれません。

2歳の子供と一緒だと移動が大変かも…と懸念していましたが、長い廊下には歴史を感じる展示物が並んでおり、ちょっとした探検気分で歩けました。我が家では、お風呂に入ってさっぱりした後、そのまま夕食会場へ向かう動線にしたことで、移動の負担を減らすことができました。


三翠園の食事|夕食・朝食のクオリティ

今回の滞在で最も期待していたのが夕食です。
三翠園が誇る、菊池総料理長監修の「特選皿鉢風会席」プランを予約していました。

夕食のハイライト:土佐の海山の幸が勢揃い

食事会場に入ると、スタッフの方が丁寧に料理の説明をしてくれました。
「皿鉢(さわち)料理」というと、大皿に豪快に盛られた宴会料理のイメージでしたが、今回のコースは**「会席料理の中に皿鉢の要素を取り入れた」**という洗練されたスタイル。

  • 本日のお造り・鰹のたたき: これぞ高知!分厚く切られた鰹のたたきは臭みが全くなく、薬味たっぷりでいただくと口の中で旨味が爆発します。

  • 軍鶏鍋(しゃもなべ): 弾力のある軍鶏の旨味がスープに溶け出し、絶品でした。

  • 物部産鰻の蒲焼: まさかここで鰻まで出るとは。香ばしく焼き上げられ、身はふっくら。

  • 土佐和牛腕肉ロースト: 魚だけでなくお肉のクオリティも高く、柔らかくてジューシー。

ボリュームは「満腹」の一言に尽きます。普段よく食べる男性陣でもお腹いっぱいになる量でした。逆に、食の細い母には少し量が多かったようですが、「どれも美味しいから残すのがもったいない」と箸が進んでいました。

伝説のデザート「わらび粉プリン」

そして、家族全員が大絶賛したのが、デザートの**「わらび粉プリン」です。
とろけるような食感と上品な甘さ、わらび餅特有の風味が見事にマッチしています。「これ、お取り寄せできないの?商品化したら絶対買うのに!」と母と二人で盛り上がったほど。このプリンを食べるためだけに
三翠園**に来る価値があると思える一品でした。

朝食バイキングは郷土色豊か

翌朝の朝食はバイキング形式でした。
三翠園の朝食は種類が豊富で、一般的なホテルの洋食メニューに加え、高知の郷土料理もずらりと並びます。茄子のたたきやじゃこ天など、朝から土佐の味を楽しめるのは嬉しいポイント。

ただ一点、朝食の終了時間が少し早い(9時頃ラストオーダーが多い)ため、「もう少しゆっくり、せめて10時頃まで営業してほしい」というのが正直な感想です。朝風呂に入ってからゆっくり食事をしたい方は、時間の配分に注意が必要です。


三翠園のその他施設・サービス

歴史を感じる「回廊」と展示物

館内、特に温泉へと続く回廊には、重要文化財「旧山内家下屋敷長屋」に関する資料や、歴史的な写真が展示されています。
今回の旅行は私の実家の母の傘寿(80歳)のお祝いも兼ねていたのですが、母はこの展示物に大変感銘を受けていました。「由緒あるホテルに連れてきてくれてありがとう」と喜ぶ姿を見て、ここを選んで本当に良かったと思いました。

子連れファミリーへの配慮

スタッフの方々は子供にも優しく話しかけてくれ、忘れ物をした際もフロントできちんと管理してくださっており、対応が完璧でした。高級感がありながらも堅苦しすぎず、子連れでも肩身の狭い思いをせずに過ごせる空気感は、三翠園の大きな魅力です。


三翠園の宿泊レビュー総評|こんな人におすすめ

今回の三翠園での宿泊は、期待を大きく上回る満足度でした。
翌日に高知市内の新しいリゾート系ホテルにも宿泊しましたが、施設の真新しさではそちらが勝るものの、スタッフの数、自然な笑顔、そして圧倒的な食事のクオリティにおいては、こちらの三翠園が圧勝でした。宿泊費はリゾートホテルの倍近く安かったことを考えると、コストパフォーマンスは最高レベルです。

三翠園はこんな人におすすめ

  • 美味しい高知料理を一度に味わい尽くしたい方(カツオ、軍鶏、鰻、和牛!)

  • 三世代旅行やシニア連れの家族旅行(歴史ある雰囲気と温泉が喜ばれます)

  • 温泉にこだわりたい方(高知市内唯一の天然温泉は伊達じゃありません)

「歴史ある宿がいいけれど、古くて不便なのは嫌だ」という方にも自信を持っておすすめできます。次に高知へ行く際も、間違いなくリピート候補の筆頭です。

皆さんもぜひ、土佐の「おきゃく(宴会)」文化と温泉のぬくもりを、ここ三翠園で体験してみてください。


まとめ

高知・三翠園の宿泊まとめ

  • 料理: ★★★★★ (質・量ともに最高。わらび粉プリンは必食)

  • 温泉: ★★★★☆ (泉質良し。部屋からの距離だけ注意)

  • 部屋: ★★★★☆ (落ち着く和室。コンセント配置に少し難あり)

  • 接客: ★★★★★ (スタッフの笑顔と気配りが素晴らしい)

高知城下の歴史を感じながら、天然温泉と絶品料理を堪能できる三翠園。人気の日程はすぐに埋まってしまうため、旅行の予定が決まったら早めの予約をおすすめします。


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